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私が長男を妊娠中、Dさんと一緒にパリまでお出かけしたことがあったんですが、
リールに帰る時の特急電車にて、存在しない一両分のチケットが売られてしまい、その一車両分のチケットを買った人の席が無くなってしまうというトラブルがありました。


意味が分からないかもしれませんが、
フランスの特急列車は日本のように必ずしも1号車の次が2号車とは限らず、
4号車の次が8号車、などの意味の分からないことがたまにあるんです。
この場合、5・6・7号車は存在しないので本来チケットは発売されないのですが、この時は間違えて6号車のチケットを発売してしまった…というわけらしいです。
うん、わかりにくいね!


まあそもそも日本では絶対にありえないアクシデントですし、
もしこんなことがあったら次の日の新聞一面コースじゃない?と思うんですが、
この時も大げさに騒ぐ人はおらず、他の車両の人たちが協力して、立てる人は立ち、お年寄りや子ども連れの女性たちに席をさっさと譲っていました。
(ちなみにパリからリールまでは特急列車で1時間。基本的にすべて指定席です。たまに守らないで違う席に座ってる人もいるけど、どいてねって言ったらたいていどいてくれます)


その迷いのなさ、潔さにはなかなか感動を覚えたものです。

日本の…特に東京だったら絶対に騒ぐ人がいると思うし、子ども連れの人も立たされている気がします。

私はこの時妊娠中だったので座らせてもらいましたが、Dさんもきちんと席を譲って立っていましたし、
文句がある人は列車を降りた後、駅員に文句を言って、駅員も「へー、そんなことあったんだ!大変だったネ★」みたいな態度で、少しだけ列車のお金を返金していました。
(私たちは返金作業がめんどくさくてしませんでした)
もちろん次の日のニュースになんて一切なりまへん…。


他にも信じられないアクシデントを、これまた信じられない寛容さで補っている場面はたくさん見ました。

そこには優しさ・・・というより、余裕があるからそういうことができるのだ、
という印象があるんですよね。


日本だってあそこまで絶対的に時間を守る文化や行き過ぎた自己責任論がなく(まあこれはこれで素晴らしいのですが)、
満員電車など存在しなければ、人にももう少し優しく寛容になれると思うのですが…。



続きます★

この記事は
我が街北フランス①
我が北フランス②
我が北フランス③
我が北フランス④
我が北フランス★⑤
我が北フランス★番外編
の続きです★

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